年金繰り下げ受給は現実的か
以前にも紹介したファイナンシャルプランナーの方の記事です。
http://toyokeizai.net/articles/-/207536?display=b
「年金を繰り下げ受給にすると、月0.7%の割増になるため、70歳以降は余裕を持った生活を送れる。
65歳まで働き、年金を受給する70歳までは貯蓄を取り崩して生活することにすれば、65歳までに1,680万円の貯蓄をしておけば良い。」
というようなことが書いてあります。
確かにその通りなのですが、この案では誰も納得することはないでしょう。
老後を考えるときの最大の敵は「不安」です。
ときにそれは何も根拠がない不安だったりもします。
それを解消することができないうちは、どんなに優れた提案も誰にも見向きもされません。
5年間無収入で貯蓄を取り崩し続ける「不安」に耐えられる人は、果たしてどれだけいるでしょうか。
年金を議論するときの難しさは、ひとりひとり全て違う不安を持っていることです。
「平均的なサラリーマン家庭」の議論も必要なことではあると思いますが、ひとりひとりの課題(不安)を解決することこそが、ファイナンシャルプランナーの役割なのだろうと思うのです。